こんなタイトルのブロシュアーが夏の地域大会で出たら(笑)
盛り上がるでしょう。
どうでしょうか。現役の方、そんなに会衆で恋愛トークはしないでしょうか。結婚までは
秘密だもん!のエホバの人たちですから、一般の方に比べても恋愛経験、恋愛トーク(恋バナ??)はあんまりしないでしょうかね。
比較的最近では、「若い人は尋ねる」のDVDで、タラちゃん(サザエさんではない)が世の男の子、
プレイボーイにまんまとにゃんにゃんされそうになる作品なんかも出ていて、協会ではこのような形での信者減少を避けたいのでは、と思わされます。
どうでしょうか、このブログを御覧のみなさま、
いわゆる
「世の人」を好きになったことがありますか。
またはエホバの証人じゃない方で見て下さっている方がいれば
エホバの証人を好きになったことがありますか。
個人としてはエホバの人を好きになって結果的に別れた人のほうが辛いんじゃないかと思いますが。
無念、自分ではどうしようもない宗教の問題。と気持ちを整理するのは大変だと思います。
わたくしは小さい時からエホバの人なんで、今日はその視点で書かせて頂きます。
世の人を好きになって
もうすでにやる気がない人ならば
簡単です。
そのまま辞めちゃえばいいのですから。大好きな人と一緒にいられます。
また
大好きだった世の人にフラレる、もしくは付き合っていたのに喧嘩して別れる、これも簡単です。
逆にやる気を出して伝道頑張ればいいのですから。
その人がエホバの証人として頑張ろうとしているとき、
そして会衆に好きな人が全然いないとき
そしていわゆる「世」に大好きな人ができたとき
そんな偶然が重なったときに
とても悲しい葛藤が起こります。
別れなくてはいけないのか、あきらめなくてはいけないのか、自分はエホバの嫌う「世」を愛しているのではないか、奉仕しても喜ばれないのではないか、会衆の人の期待を裏切るのではないか。
そんな気持ちでいっぱいになります。
自分も昔そんな恋をしました。
バプテスマを受ける直前、付き合っていた彼女がいました。
彼女はとても自分を好きでいてくれましたし、自分も彼女のことが好きでした。お互い若かったので不器用でしたが、「特別」な存在であることを強く噛み締めながら生きていました。
自分がエホバの証人である(パブテスマは受けてなかったけど)事を彼女は理解してくれていましたし、それでも好きだと言ってくれました。
バプテスマの討議が始まっていた自分は、別れなくてはいけない、といつも思いつつ、言い出せませんでした。
そのときたまたま喧嘩があり、ささいな事だったんですが、わざと事を荒立てて「別れる」と言い出しました。ホントの事を言うのがめんどくさかったのかもしれないし、なんて思われるか恐かったのかもしれません。
大泣きされてながら1時間半以上「別れたくない」と言われましたが、これも
試練だ
と今思えば発狂したような思想で相手の気持ちを振りほどきました。
…半年後。
それまでもずっとずっと好きでいてくれた彼女を、キズつけてしまった事を後悔した自分は、彼女に手紙を書きました。
自分はこころの底はかなりウェットなので手紙を書くと長くしみったれた文章になります笑
ま、もちろん組織崇拝者ですから内容は
エホバの証人のこと…バプテスマのこと…今まで嘘をついていたこと…思いでのこと…
全てを理解してくれた(のかな?)彼女は、自分の友達の姉妹との研究をはじめ、翌年の地域大会に出席するほどの執念を見せました笑
その手紙を渡して以来、地域大会まで約半年、それまで一度も会ってなかったのですが、
地域大会の会場前で泣きつかれ、まだ好きでいることを伝えられたとき、
ああ、こんなにも自分の事を思っていてくれていたのか。と、そのときはやる気を出したい自分との間で複雑な気持ちになったのを覚えています。
でもこの記事を書くために久しぶりにそのことを思い返してみて。
また違う風に思うようになりました。
彼女のまっすぐな気持ちに対して、自分の体裁のために嘘をついて別れ、相手を傷つけてしまったこと。
あとから真実を話しても、決してそれは埋まらないものだと思う。
そして自分の居る場所が正しかったという自信から来ていた視野の狭さ。
地域大会にまで足を運んだ彼女の気持ちを考えて、胸がつらくなりました。
今までどれだけ、ただ「自分に会うため」に努力してくれたんだろう。自分のために、知らない世界に飛び込もうとしてくれた、彼女の気持ちはどれだけ強かったのだろう。自分はどれだけ真剣にそれに応えていたのだろう。
連絡を全くとっていない今となっては、確かめ様もないことなんですが。
もちろんそのとき下した自分の結論は、辛いものだったけど後悔はありませんでした。でも自分が相手の気持ちに真っすぐ向き合っていなかった事が今さらながらわかり、複雑な気持ちになりました。
ごめん。俺、あんときの宗教やめたねん、と言いたい笑
考えてみると
エホバの証人が、そうではない人を好きになるとしても
その逆だとしても
神が人間に与えたもう「愛」という素晴らしい気持ちを
サタンの攻撃だ、と否定するのは
どんな組織でも許されないはずです。
人を愛するという気持ちは強い。
霊的目標、エホバとの関係…そんなコトバなんかで、止められるようなものではないと思います。
もしあなたが今、苦しい状況で恋をしている人なら、
大切にしてください、今の好きな人。
その人と将来結婚しないとしても、きっと、
素晴らしい、かけがえのない経験になります。
たとえ世の人と付き合って傷つけられても
きっとそのあといつか出会う人に
もっと優しくできるはずです。
エホバの証人は「結婚につながらなかった恋愛」や「世の人との恋愛」は無駄なものとか、エホバの物事に時間を使えば良かった、大切な時をサタンに奪われた、なんて思う人もいると思いますが
そんなことないです。
人を狂おしいほど愛した時間が無駄だと言うのなら
人間の命そのものが無駄なはずです。
押し入れを整理していたら、二人で撮った写真が出てきました。数カ月後起きる事、そして今現在の事なんか思いもしないほど、嬉しそうな笑顔でした。
みなさんは素敵な恋愛、していますか。